仕事のスピードだけをあげても無駄になる!

仕事のスピードだけをあげても無駄になる!

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ある人に仕事を頼んだら、ものすごいスピードで仕上げてきたことがあります。

 

ところが確認していると、中身はボロボロだったのです。

 

雑だし、ポイントもズレまくっていて、やり直しを命じると、彼はこう反論してきました。

 

「でも、効率的にやれって言ってましたよね」

 

こういう勘違いをする人は、少なくないようです。

スピードだけをあげるのはムダ!

 

「時間効率をあげる」ことは、単にスピードを上げることとは違うのです。

 

重要なのは時間密度を刻することによって、時間を短縮すること。

 

時間密度が薄いまま早く仕上げることは全く別のことです。

 

読書法を例にとって考えてみましょう。

 

世の中には、いわゆる「速読」という方法があります。

 

しかし私には、少なくともビジネスにおいては、あまりリターンが多くない方法だと思えます。

 

確かにトレーニングすれば、一冊の本を速く読めるようになるかもしれません。

 

しかし、同時にそれは、必要のない部分まで読んでしまうことを意味します。

 

また、重要なポイントで立ち止まって読むこともないでしょう。

 

それでは、全体の内容がある程度は記憶に残ったとしても、実際のビジネスにすぐ応用できるほど詳しく理解するには、もう一度読む必要があります。

 

つまり、どれほど速く一冊を読み通しても、その時間は無駄になってしまう可能性があります。

 

最初に決めた目的のために、役立つ部分だけを引っ張ってくるというビジネス書の多読法。

 

一冊まるごとを早く読むのではなく、重要なポイントはローギアでじっくり読み、飛ばせるようなところはトップギアで読み飛ばす。

 

こうして緩急をつけて読む方法が必要です。

 

仕事も同じです。

 

スピードをあげても中身が伴わなければ、むしろ無駄が大きくなります。

 

あるいは意味のないところでスピードをあげても、労力の無駄です。

 

P・F・ドラッカーも

「まったくするべきではないことを能率的にする。これほどむだなことはない」

と述べています。

 

必要な同じ成果をより短時間で上げること、そのために最短ルートはどこかを考えて行動することが必要なのです。

 

そして、単に最短ルートを見つけて終わりではありません。

 

次からも常に同じルートを通れるようにすること、すなわち再現性を持たせることができて初めて、「仕事を効率化できた」といえるのです。